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 CEO Message

 8月にスイスに行ってきました。いやあ、素晴らしかった!国土の7割が山で、有名な観光地どこに行ってもアルプス山脈に囲まれています。観光地はいずれも標高2000m前後に位置しているため、涼しく湿気も無い。日本の山の森林限界は2800m程度が多く、どの山も緑に覆われ麓は森になっているため視界は狭くなります。それに対してスイスの森林限界は2000mと低いため、木に邪魔されずに美しい山容が隅々まで見渡せるのです。登山鉄道やケーブルカーも整備され、マッターホルンでは高度3800mまでロープウェイで行けてしまいます。観光立国なので、お金のかけ方がダイナミックな印象。

 

 非常に美しいスイスでしたが、その物価の高さには驚きました。円が一番安い1スイスフラン=175円の時期に行ったのですが、空港でコーラやビールが1本6スイスフラン=1000円!500mlのコーラが1本1000円、日本の7倍です!バーガーキングのキングバーガーはナント1個2700円でした。食事つきのツアーでしたが、軽くワインを数杯頼むとすぐに1万円、ってな感じです。スイスは観光立国なので物価は世界でも有数の高さらしいのですが、さすがに驚きました。2011年に1ドルは80円弱。2024年の今はちょっと前まで160円でしたから、円の価値は10年で半分になってしまったわけです。国力が落ちるのは恐ろしい!2018年に2000万人に達していた日本人の海外旅行者数は、完全にコロナの影響が無くなった今年ですが1500万人弱にとどまりそうです。

 半導体、電気製品と次々に輸出産業がダメになり、これから自動車が怪しくなると本当に観光産業がメインになる日本が見えてきます。物価が安い日本の高級レストランやホテルは外国人富裕層に独占され、日本人は片隅でひっそり。メニューも英語がメインという、「全国総ニセコ化」の日が来るのやもしれません。最近は若者の海外への「出稼ぎ」、も増えているとか。落ち目は本当に悲しいですね。

 

 ちなみにスイスでの再エネ割合は3割弱で、その8割は水力だそうです。国土の7割が山、山岳気候、面積も九州くらいしかないとなると太陽光は難しいのでしょう。しかも観光立国ですから、至る所に野立ての太陽光発電所があったら、景観的に厳しい。同じ観光立国でも、太陽光発電は日本の方が盛んなようです。

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